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陶作家であり、「ギャルリ百草」の店主でもある、安藤雅信さんが「どっちつかずのものつくり(河出書房新社)」を出版しました。
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価格:2,430円 |
安藤さんは美濃焼で有名な岐阜県多治見市にて生まれ、武蔵野美術大学彫刻科を卒業。
現代美術作家として活動後、家業の器卸業を手伝いながら陶芸家を志します。
陶芸家を目指し帰郷した後も、しばらくは現代美術的な作品を作ったり、織部や志野などの伝統工芸へ回帰したりと、思考錯誤。
そんな日々が続く中、転機となったのはオランダの古いデルフト焼きと出逢いでした。
普通の暮らしの中から生まれた素朴な陶器に魅せられ、デルフト焼きの再現に挑むことになります。
そして1997年に完成させた現代のデルフト焼きはオランダシリーズと名付けられ、安藤さんの代表作となりました。

オランダ皿 出典:ギャルリ百草HP
また1998年には、多治見にて、着る・食べる・住むという生活の基本から見つめた美術・工芸のあり方を、企画展と常設の作品で紹介する「ギャルリ百草」を始めます。

出典:ギャルリ百草HP
作品の販売、ギャルリ百草での活動に加え、執筆や講演など、様々な分野で生活や暮らしを問い続ける、いま最も影響力のある陶芸家の一人です。
今回の出版を記念して代官山の蔦屋書店にて期間限定で展示、販売を行なっています。
ギャラリーやうつわ屋さん、以外で安藤さんの作品に触れられる機会はあまりなく、蔦屋書店のオープンな環境であれば、はじめての方も気兼ね無く作品をご覧いただけるのでは。
会期:2019年2月2日(土)〜2019年3月15日(金)
会場:代官山蔦屋書店
会期中の2月23日(土)19時より家具デザイナーであり、多くの日用品のプロダクトも手がける小泉誠さんをゲストにトークイベントも開催されます。
興味のある方は代官山蔦屋書店にて、トークショーのチケット付きの「どっちつかずのものつくり」(3000円)を購入するか、トークショーのチケット(1200円)を購入するかで参加できるようです。先着70名なのですぐに埋まってしまいそうです。
以下蔦屋ホームページより内容を転記しました。ご参考ください。
安藤雅信さんの作品づくりを突き動かすのは、美術と工芸だけでなく、デザイン、音楽など、他分野との垣根を軽々と飛び越える好奇心。その美学と暮らしの捉え方は生活工芸の裾野を広げ、作品を通して私たちの生活を豊かにしてきました。
そして今回ゲストにお迎えする小泉誠さんは、家具、住宅、道具の間に垣根を設けず、デザインの力で生活を美しくしてきたデザイナーです。
あっちに偏らず、こっちに固執せず、「どっちつかず」でいることで見えてくる景色とは?旧知のお二人が語り合います。(出典:蔦屋HP)
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