5G(第5世代移動通信システム)ができること

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今回は、今注目の5G(第5世代移動通信システム)について、これから何が起こるのか、そして何ができるのかわかりやすく説明していきたいと思います。

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5Gとは何か

5Gとは、2020年春から実用化が順次始まると言われている第5世代移動通信システム(5generation)の略称です。

自動運転や、ドローンによる配送、SF映画で見るような、空間に手をかざすだけであらゆる電化製品の操作が可能になり、知りたい情報を表示させたり、3D技術の発達により、遠く離れた友人や、家族とも同じ空間にいるかのように、会話をすることが出来るようになります。

そんな近未来的な生活を、実現させるシステムとして今注目を集めています。

ちなみに現在(2019年)は4G(第4世代)であり、スマホやタブレットなどのモバイル端末にて、動画など大容量データの通信が可能になった世代といわれています。

  • 第1世代:1980年代、肩掛けの巨大携帯電話の時代、アナログ通信の時代
  • 第2世代:初期の携帯電話の時代。データ通信が始まり、ショートメールサービスが普及
  • 第3世代:いわゆるガラケーの時代。前世代より通信可能な容量が増え画像のやりとりが可能に
  • 第4世代:上記の通り、スマホ時代。動画などの大容量通信が可能になった時代

5Gにまつわる3つのキーワード

それでは5Gを理解するための基礎となる、3つのキーワドについて詳しく説明をしていきます。

  1. 超高速通信
  2. 低遅延化
  3. 大容量化

①超高速通信

5Gになると通信速度が、現在の50~100倍になるもと言われています。4Kや8Kなどの超高画質な動画をモバイル端末で通信できるだけでなく、ホログラムのような3次元データなどさらなる大容量データも、高速で通信できるようになります。

②低遅延化

ネットワークの遅延が1000分の1秒以下、つまりスマホのタッチパネルの動作よりも遅延が少ないといわれるほと、技術が進化します。

遠距離の通信でもズレがほとんどなくなったり、自動運転や、医療の現場など、より精密な作業が求められる環境でもデータ通信による作業が、可能となります。

5G通信を使って開発される、様々なアプリケーションにとって、最も重要な要素だとも言われています。

③大容量化とは

現在の4Gと比較すると約100倍以上の機器と同時接続が可能となります。現在世界では約90億台のモバイル端末が使用されていますが、4Gでは150億台が限界と言われています。

IOT社会の実現には、5Gによる大容量化が不可欠となります。

5Gがもたらすモノ

上記の超高速通信低遅延化により3次元データなど大容量データを超高速で遅延無く通信することが可能になります。これにより空間伝送(3次元の空間を他者と共有する)技術が発達します。

この空間伝送こそが5Gがもたらす大きなイノベーションの一つであると言われております。

それでは空間伝送技術がもたらす未来をエンターテイメント、ビジネス、医療、生活と分野ごとに、具体的にまとめてみました。

エンターテイメント

空間伝送が可能になることで、これまでデータ通信が得意としてきたエンターテイメントの世界はよりリアルに、よりタイムリーに楽しむことができるようになります。

例えばサッカー観戦。メガネやゴーグルなどのデバイスをかけることで、スタジアムにいるかのようの臨場感で観戦が可能になります。

試合の流れによっては空から俯瞰して見るような視点で試合を観戦したり、お気に入りの選手の目線で観戦したり、選手の情報が欲しい時には空間に手をかざすだけで選手の情報を見ることができるようになります。

またボクシングの試合ではボクサーの目線で試合を観戦できたり・・・

F1の中継ではレーサーの見る世界を体験したり・・・

その迫力ある体験は想像するだけでワクワクします。

ビジネス

これまでエンターテイメント性が高かったデータ通信ですが、より仕事にフィットする技術が開発されます。

例えば会議。これまではスカイプなどを通してネットワーク上での会議はありましたが、空間伝送が可能となることで、まるで隣に座っているかのような同じ空間を共有するリアルな会議が実現します。

資料やデータも紙ではなく、空間に手をかざすことで共有したり、動画を流したり、さらには多言語に対応するアプリを使えば、会話を即座に翻訳し、映画の字幕のように空間に訳が表示されたり、これまでの会議の常識が大きく変わっていきます。

医療

医療の分野では、すでに2018年、NTTドコモが、5Gを使って患者と離れた場所にいる医師が手術現場に助言をしながら手術を進める遠隔医療のデモを公開するなど、実用化に向けて様々な試験が行われています。

近い将来経験豊富な医師が、遠隔地からでも高精度の画像を見ながら手術のアドバイスやサポートを正確に行うことができるようになります。

また触覚伝達技術の発達によって遠隔地からも診察や手術ができるようになると言われています。そうなれば、どこにいても世界中の名医の診察や、治療を受けることが可能になるといわれています。

生活

最後に日々の生活はどうなるでしょうか。

日々の生活で最も大きく影響するのは、空間伝送技術によって移動に費やす時間が大幅に削減されることではないでしょうか。

毎朝通勤、通学をしなくても、自宅で授業を受けたり、自宅でできる仕事の範囲が大幅に広がります。

買い物も自宅にいながら、デパートの店員さんに相談しながら買い物が出来たり、ネットスーパーで買ったものはドローンで速達してくれたりと、とにかく移動にかける時間が削減されます。

外出する際も自動運転で目的地まで、行けるようになるわけですからこれまで私達が移動に掛けていた時間が大幅に削減されます。

空いた時間は映画や音楽など趣味を楽しむ時間や、勉強、家族との時間に充てることができ、より充実した生活が出来るようになるでしょう。

また田舎に住む両親とも空間伝送技術によって、まるでそこにいるかのように家族で時間を共にすることができるし、日々の体調もネットワーク上で管理することが出来るようになります。

5Gによって人々の結び付きが現代より強くなると良いですね。

5Gによって変わるモノ

空間伝送技術の発達によって、それを受信するモバイル端末が最も大きく変わると言われています。

スマートフォン

これまでモバイル端末といえばスマートフォンかタブレットが主流でしたが、5Gが普及し、空間伝送が発達すると、スマートフォンはなくなると言われています。

なぜならスマートフォンやタブレットは2次元通信に特化したデバイスであり、3次元通信(空間伝送)には適していないと言われています。

空間伝送の世界では、画像や文字情報の表示は空間、または網膜に直接送られるため、メガネや、ゴーグルがあれば、事足ります。

スマホやタブレットと同時にノートパソコンも必要なくなる時代が来ると言われています。

アップルから画期的なiPhoneが登場しないのは、スマホの時代の終焉が見えているからとも言われるくらいこの数年で劇的な変化が起こるのではないでしょうか。

出典:BOSE HP

通話機能に関してもボーズがアメリカで発売している、スマートグラスのように、イヤホン無しにノイズキャンセリング機能によって外部に音が漏れないような、通話や、音楽を聴くことに対応する技術はすでに開発され実現しています。

まとめ

5Gによってもたらされる、空間伝送の最大の特徴は、「その場にいなくて良い」ということです。

つまり、子供の頃から思っていた「もしどこでもドアがあったら」に近い世界が後5年~10年で現実にやって来ます。

5Gにより、発達する空間伝送技術が、私達の日常の暮らしや、産業を大きく変えようしています。

2000年代のIT革命のように、新しい企業が新しい技術やサービスによって急成長し、時代を作る時代が再びやって来ます。

アイディア次第で大きなビジネスチャンスや、新しい暮らし方が生まれようとしています。

そんな岐路に立っている令和元年なのです。

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